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トスリンクは、デジタルの電気信号を光信号に変換し、データ伝送を行う光伝送デバイスです。 伝送路には、絶縁体である光ファイバを使用しているため、ツイストペアケーブルや同軸ケーブルを伝送路とした場合に比べ、次のような特長があります。 ●伝送路(光ファイバ)が電磁ノイズの影響を受けない。 |
注)トスリンクは株式会社東芝の登録商品です。 |
●トスリンクとフォトカプラ
アイソレーションを行う半導体にはフォトカプラがあります。フォトカプラは図(a)に示すように、ひとつのパッケージの中に発光素子と受光素子を組み込み、入力側と出力側で電気的なアイソレーションを行うデバイスです。 これに対しトスリンクは、図(b)に示すようにフォトカプラの発光素子と受光素子を分け、その間を光ファイバなどで接続したものと考えることができます。 フォトカプラは同一基板上で比較的短い距離のアイソレーションを行う距離を伸ばすことができる素子、すなわち、ロングディスタンスフォトカプラと考えることもできます。 |
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●データ伝送システムの構成例
図(a)にツイストペアケーブル(または同軸ケーブル)を使用するときのデータ伝送の構成例を示します。 通常、電気のデジタル信号は、ラインドライバと呼ばれる素子を介して伝送路(ツイストペアケーブルなど)に送られ、受信側ではラインレシーバを用い、減衰したデジタル信号をもとの信号に近い形に整形します。伝送路とラインドライバ、ラインレシーバを接続するためにコネクタと呼ばれる部品が使用されます。 一方、トスリンクでは、電気のデジタル信号を光送信モジュールで光のデジタル信号に変換します。変換された光信号は、光ファイバなどの伝送路を介して光受信モジュールに到達します。光受信モジュールでは、光信号を再び電気のデジタル信号に変換します。 光ファイバと光送信モジュール、光受信モジュールを接続するために光コネクタ部品が使用されます。トスリンクを使用したときのデータ伝送の構成図を図(b)に示します。 なお、トスリンクでは、光送信モジュールに発光素子であるLEDと、LEDを駆動するための駆動回路を内蔵しています。また、光受信モジュールは、受光素子であるフォトダイオードと波形整形回路を内蔵しています。 それぞれの回路はTTLインターフェースとなっているため、ほかの回路と容易に接続することができます。 |
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